妖怪ってなんだろう

妖怪とは

妖怪とはどのような存在か

「妖怪」という言葉
妖怪、もののけ、化け物。これらが何をさす言葉か考えてみてください。
不気味な、奇妙な、不思議な、そんな存在や現象…というようなことが頭に浮かんだのではないでしょうか。
しかし、どのようなものというはっきりした的確な言葉が見つかりません。おそらく妖怪とはそういう存在なのだと思います。
あちら側の世界のことが、人間の言葉におさまってくれないのは仕方がないかなとも思います。
歴史と妖怪
妖怪に対する感覚は、昔と今とではおそらく変わってきているのではないかと思います。
妖怪は正史にも記される存在でした。今のように、人の恐怖心や生活の教訓の象徴としてだけではない、別の要素を持って存在していたのです。妖怪とは当時どのような存在だったのかを想像してみると、当時の人の感覚に近づけるのではないでしょうか。
実際に居たとか居ないとか、そういうことではなく、当時の編纂者が必要と思って書き記したことですから、そのこと自体に意味があると思います。何かの前触れや比喩としても多くの妖怪が用いられています。

妖怪と人

妖怪が生まれてくる背景には何があるのか

時代をさかのぼるほど、人の生活は自然の流れに密接しています。自然は生活していくためにとても大切ですが、反面とても厳しく、自然は生と死両方に多大な影響をあたえる強大な存在です。
その恩恵と驚異に深くかかわることで、自然に対してありがたいと思ったり、恐ろしいと思ったりします。その気持ちは私たちにも理解できますね。
そういう、自然界に対する畏敬の念などの心の動きが、魂や信仰という、目には見えない世界に結びついてゆきました。ここを基盤にやがて妖怪も生まれてきたのだと思います。
妖怪は人間の心の近くに居るといえるのではないでしょうか。