江戸川乱歩って誰?

江戸川乱歩は、日本の探偵小説界に大きな影響を与えた大正から昭和期の小説家・推理作家です。
あの有名な怪人二十面相や、明智小五郎も乱歩が生み出したキャラクターです。
また推理小説だけでなく、怪奇幻想文学史においても重要な存在で、猟奇・異常性愛文学としての側面は後年の官能小説に大きな影響を残しました。

乱歩年譜

1894(明治27)年
10月21日、三重県名張町に長男として誕生。本名は平井太郎。
1916(大正5)年 22歳
早稲田大学卒業。卒業論文は「競争進化論」。
1919(大正8)年 25歳
弟2人と本郷駒込林町に古本屋「三人書房」を営む。 村山隆子と結婚。
1923年(大正12) 29歳
「新青年」4月号所載の「二銭銅貨」でデビュー。 探偵小説作家として一役人気を買う。
1925年(大正14) 31歳
「D坂の殺人事件」を「新青年」に発表。 初めて、名探偵・明智小五郎が登場する。 この年だけで17篇の作品を相次いで発表。 浅草公園の関する記述が増え始める。
1927年(昭和2) 33歳
連載小説「一寸法師」に嫌悪を感じ休筆を決意。放浪の旅に出る。
1928年(昭和3) 34歳
牛込区戸塚町に下宿を開業。 「陰獣」を「新青年」に連載。 その後、傑作「孤島の鬼」をはじめとする長編の連載が増えてくる。
1932年(昭和7) 38歳
連載が終わり休筆。関西、東北を旅行。
1934年(昭和9) 40歳
「黒蜥蜴」などを発表。
1936年(昭和11) 42歳
初の少年物「怪人二十面相」の連載開始。 その後も「少年探偵団」「妖怪博士」など少年物の傑作を次々と発表。
1939年(昭和14) 45歳
「芋虫」全編削除を警視庁検閲課より命じられる。
1945年(昭和20) 51歳
福島県保原町に疎開し、終戦を迎える。
1946年(昭和21) 52歳
探偵作家の懇親会「土曜会」を創設。 翌年には「探偵作家クラブ」に改組され、初代会長に就任。
1954年(昭和29) 60歳
還暦祝賀会の席上、「江戸川乱歩賞」の制定を発表。
1961年(昭和36) 67歳
探偵小説界への長年の貢献により、紫綬褒章受章。
1963年(昭和38) 69歳
日本推理作家協会創設。初代理事長。
1965年(昭和40) 70歳
7月28日、脳出血のため死去。 戒名は智勝院幻城乱歩居士。享年70歳。
この日は乱歩の文学忌として「石榴忌」となっている。