序章部分

自分以外に人がいた。
ここはいったいどこなのだろう。
色々な思いが駆け巡りながらも、
ちゃんと顔を向けて―体を起こして話さないと失礼だ。
なんとか体を起こし、鎖をジャラジャラと鳴らしながらも月弥は立ち上がる。
真正面には、誰もいない。
ただ暗闇が続いているだけだった。
自分はこんなにも暗い部屋にいるのか。
暗い割にはよくじぶんの姿が確認できるな、と考えていると
「よく立てたわね?案外タフなのかしら」
月弥の背後から声が聞こえた。
振り向くと、幾重にも重なった黒いカーテンを背景に、
巨大な鎌を持った―俯いている―少女がいた。
背中半分までの銀髪。
 黒と白のゴスロリのような服にはウエスト周りや、
膨らんだスカートの裾を縛るように鎖が巻き付いている。
よく見ると、ヘッドドレスにも重しのように鎖が乗っている。
重くはないのだろうか。
そして月弥の目が離れないものは―
巨大な鎌は見えているだけでも
少女の身長をはるかに超える持ち手と歯の長さだった。

乗っ取られました

月弥  「何やら作者が僕達のお話を世界に発信しているそうですよ」
カイナイ「しかもメイキング小説という題材でのHPで、でしょう?
     実際小説のメイキングなんてできる立場ではないのに、
     何をしているのかしら?恥をかきたいのかしら」
月弥  「(カイナイさん…いつ現代の勉強してきたんだろう)
     ま、まぁ、でも、同じく小説家を目指している人の役に立ちたい、
     という思いで作ったサイトらしいですよ」
カイナイ「善心で作り上げたってこと?しかも恥じ晒しサイトを?
     それだったらもっと私たちの活躍を書き上げて載せれば良いのに…。
     現代語で言うと『うpれ』よ」
月弥  「うぅ…それ以上にですね、やっぱり善心で」
カイナイ「早く書きなさいよ」
月弥  「カイナイさん枠がもう無いようですよ。
     最後はきちんと僕達の手で閉幕しましょうよ」
カイナイ「仕方ないわね…」
月弥  「えぇっと、拙いメイキングサイトでしたが、
     訪問してくださった皆様、
     並びに制作のご助力をしてくださった皆様…」
月・カイ「本当に有難うございました」