マリモは淡水生の緑藻で湖沼や河川に生息しています。北海道の阿寒湖を始めとして山中湖や河口湖などの淡水湖や、日本以外ではヨーロッパ北部や北アメリカなどの涼しい所に生息しています。 最新の研究では、DNAを分析した結果、世界のマリモは北海道の阿寒湖から広がっていったことが分かりました。渡り鳥の足に付着したり、食べられたフンに混じったりして運ばれていったものと考えられています。阿寒湖のマリモは、明治30年に発見されて以来、100年を迎えます。アイヌ語では「トーカリップ」といい、“沼を転がるもの”という意味だそうです。

 

大正13年に天然記念物、昭和27年に特別天然記念物に指定されているとても貴重な植物で、今絶滅の危険に晒されています。 マリモの成長は極めて時間がかかり、数百年の時を要すといわれてきましたが、その成長は極めて速く、科学的観察の結果、5年間で直径2.5~3倍程度に成長することが判明したそうです。阿寒湖には約90万個のマリモが存在し、大きいもので25cmくらいになります。

 

マリモと言うと緑色の球のような塊を想像するかもしれませんが、あの球が1つのマリモというわけではありません。実はマリモは「糸状の藻」で、形状はさまざまで、糸くずのような状態で湖底を漂っているもの、岩に付着しているものも生息しています。 阿寒湖ではたくさんのマリモが集まって球になったものが生息しているのです。これが球状マリモです。

 

水族館などのおみやげ屋さんでは普通にマリモが売られています。天然記念物じゃなったの? 売っていいの? これ本物なの?と思う方もいると思いますが、そもそもマリモは藻の一種で、日本各地に生息しており、中でも阿寒湖のマリモだけが美しい球体になるため、特別天然記念物に指定されています。 つまり、阿寒湖以外に生息する藻は自由に採っていいということ。 販売されているマリモは、養殖したものもありますが、多くは他の湖から藻を採ってきて 人の手でマリモのように丸めたものです。つまり、阿寒湖の天然物のマリモではありません。ちなみに私の家で育てているマリモは養殖したマリモです。

 

 

 

 

 

 

画像は左から、阿寒湖のマリモ・マリモの糸状体・おみやげのマリモ