ヴェネツィア・カーニバルの歴史

 

ヴェネチアンマスクを語る上で欠かせないのは、「ヴェネツィア・カーニバル」と呼ばれるお祭りです。

「ヴェネツィア・カーニバル」は1162年頃から続く伝統的なお祭りで、アクイレイアとの抗争に勝利したヴェネツィアの人々が勝利を祝い、広場等で踊り始めたのがカーニバルの始まりといわれています。

 

当時、ヨーロッパ最大の勢力を誇っていたヴェネツィア共和国が地中海の富を独占し始めると、カーニバルはよりいっそう派手なものとなりました。

ルネッサンス期には公式なものとなり、ヨーロッパ中に知れ渡ったヴェネツィア・カーニバルは全盛期を迎えました。

 

しかし18世紀頃にヴェネツィア経済が衰退した影響を受け、ヴェネツィア・カーニバルも徐々に衰退していき、ヴェネツィア共和国が滅びると同時にカーニバルは中止されました。

 

長い時を経て、イタリア政府がヴェネツィアの歴史と文化を復活させるため、1979年に伝統的な祭典だったヴェネツィア・カーニバルを再開し、ヴェネツィア・カーニバルは再び注目を浴びました。

 

現在では毎年約300万人が来訪する世界三大カーニバルのひとつになっています。

 

ヴェネチアンマスクの歴史

 

「ヴェネツィア・カーニバル」の目玉は何と言っても仮面で、参加者の多くは仮面を被っています。

カーニバルの最後には仮面コンテストも開かれ「ヴェネツィア・カーニバルといったら仮面」という印象があるほど、仮面が大人気です。

 

今ではカーニバルでとても愛用されている「ヴェネチアンマスク」ですが、実はカーニバル初期から仮面が使われていたわけではなく、仮面が使われるようになったのは15〜16世紀頃だったといわれています。

狭いところに多くの人々が暮らすヴェネツィアでは、古くから素性を隠すために顔を隠す仮面が使われてきました。

まだ階級や身分の違いが色濃く出ていた当時、平民も貴族も祝祭であるカーニバルの時だけは、身分関係なく平等に楽しむことができるようにと、自分や相手の素性を隠す仮面がつけられるようになったのです。

 

このカーニバルで使われていた仮面が、後に「ヴェネチアンマスク」と呼ばれるようになりました。